クルーズ船寄港 新バース、新港西に 最大級に備え430メートル


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 那覇港管理組合(管理者・翁長雄志知事)は30日、那覇市内のホテルで那覇港長期構想検討委員会の第4回会合を開き、同組合が計画する新たなクルーズ船バース(岸壁)の建設位置を新港ふ頭地区西側とすることを正式に決定した。世界最大級の22万トン級クルーズ船が寄港できるよう、バースの長さは約430メートルを想定しており、埋め立てなどを含め事業費は約150億円と見込んでいる。

 第2バースの候補地として、那覇港管理組合は(1)若狭バースの西側(2)新港ふ頭の内側(3)新港ふ頭南側(4)新港ふ頭西側-の4案を検討していた。事業費が低廉で施工期間が短く済むことや駐車場が広く確保できること、寄港する船の高さが那覇空港を利用する航空機への離着陸に影響を与えないことなどから、新港ふ頭西側が最適として、委員会に提案した。
 委員からは「アジア経済は今後も伸びる可能性が高く、整備の際も拡張性に留意してほしい」「クルーズ船利用客の快適性を考えて整備してほしい」などの意見が上がった。
 同組合は那覇ふ頭地区と泊ふ頭地区、新港ふ頭地区、浦添ふ頭地区の全4地区のゾーニングなどを取りまとめて長期構想を策定し、港湾計画を改訂する考えだ。
 一方、浦添ふ頭地区については施設配置の方針がまとまっていないことから、港湾計画改訂とは切り分け、計画の一部変更という方式で第2バース整備を進められないか、構成団体の県と那覇市、浦添市と協議していく方針だ。