【読谷】米軍が沖縄戦で読谷村に上陸して71年となった1日、石嶺伝実村長が「村民として4月1日という日を忘れることなく、恒久の平和を願おう」と正午の村内放送で呼び掛けた。戦没者を追悼するサイレンが鳴る中、村民らは黙とうした。
村渡具知にある米軍上陸の地碑に、古典音楽サークルのメンバー26人が訪れた。案内した伊佐真政さん(73)=村比謝=は村内の沖縄戦について「71年前の今日、チビチリガマで家族同士が殺し合い、83人が亡くなった。子や孫にも歴史を伝える必要がある」と話した。
村内のシムクガマに避難し生き残った上地正信さん(77)=村伊良皆=は「ガマでひもじい時に米軍からCレーション(配給食料)をもらった。恐らく一番初めに保護されていて、チビチリガマとは明暗が分かれた」と振り返った。
メンバーらは「この日が来る度に二度と戦争をしてはいけないと思う」などと話し、平和を願った。
英文へ→Yomitan villagers pray for eternal peace 71 years after US forces landed