国頭村奥の新茶、被災地に 仮設住宅に「元気」を贈ろう


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東北の被災地の人に飲んでもらおうと新茶を摘むボランティアら=3月27日、国頭村奥

 【国頭】東日本大震災で今も避難生活を続ける人々に国頭村奥の新茶を飲んでもらおうと、県内各地からの家族連れらボランティア約35人が3月27日、茶畑で収穫・包装を行った。参加者は被災地の人々を思いながら茶葉を摘んでいった。

 「日本一早い沖縄・奥の新茶を東北・被災地の皆さんに飲んでもらおう! プロジェクト実行委員会」が主催し、今回で3回目。お茶は生活協同組合を通して宮城、岩手、福島の3県の仮設住宅集会所に送られる。茶摘みは地元のお茶農家の糸満盛也さん(64)が指導した。
 茶摘みに引き続き、総量15キロ、450袋分の包装を行った。製品名は「奥みどり」。地元のお茶製品と競合しない程度の量に配慮した。事務局の岡留芙美さん(37)は「(パッケージを)明るい色のデザインにした」と、被災地の人々に少しでも元気になってもらおうと工夫した。
 親子で参加したという儀間瑞季さん(11)=那覇市=は「思ったよりいっぱい採れた。(被災地の人が)飲みながらこれからも頑張ってほしい」と思いをはせた。母親の優子さん(38)は「子どもたちも、茶摘みの経験をしながら被災地を支援できるならいい」と感想を話した。