「辺野古進まねば固定化」 普天間返還合意20年で中谷氏


この記事を書いた人 金城 美智子
中谷元・防衛相

 【東京】中谷元・防衛相は12日の会見で、日米両政府が米軍普天間飛行場の返還に合意して同日で20年を迎えたことを受け「辺野古移設が進まなければ、さらに時間がかかる。結果として普天間飛行場が固定化しかねないと大変心配している」と述べ、普天間の固定化を示唆して辺野古移設を推進する政府の態度を鮮明にした。

 中谷氏はこれまでの経緯や仲井真弘多前知事から埋め立て承認を得たことなどを挙げ「この20年間にわたり、一つ一つ地元の意見を伺い、懸命に実現に向けて努力をしてきた」と普天間返還に向けて取り組んだと強調した。
 2019年2月が期限となる普天間の「5年以内の運用停止」に関しては「普天間飛行場の辺野古移設について、地元の協力が得られることが前提であると認識している」と述べた。【琉球新報電子版】