サンゴ成長願う 福島の子12人が植え付け体験


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 【恩納】福島の小学2~6年生(当時)の子どもたち12人が3月28日、恩納村恩納のサンゴ養殖場でサンゴの植え付け体験を行った。子どもたちは沖縄ならではの初めての体験を楽しみ、サンゴの成長に願いを込めた。

真剣な表情でサンゴ苗作りに取り組む福島からの子どもたち=3月28日、恩納村恩納

 土台となる長さ5センチほどの板にサンゴ苗を針金で固定した。苗は3カ月後に実際の海の中に移される。
 東北の被災地の子どもたちを支援する「小国からの咲顔(えがお)」(福島県、大波尚美代表)と「いのちの未来プロジェクト・ふちゅくるん」(崎山峰生代表)が子どもたちの保養を目的に実施した。福島の子どもたちは同月24~31日に県内各地で沖縄の自然や文化に触れるキャンプを楽しんだ。
 「小国からの咲顔」は野外活動の送り出しなどを、「ふちゅくるん」は被災地の子どもたちの受け入れなどでそれぞれ支援を行っている。
 小野幹汰君(新6年)は「サンゴを触るのが楽しかった。(大きくなるまで)命をなくさないでほしい」と話した。「小国からの咲顔」の大波代表は「子どもたちは特に海を楽しみにしている。いい思い出のお土産になる」と話した。
 「ふちゅくるん」はオリジナルのバッグやTシャツの販売で活動資金を賄っている。同団体のHPでも販売している。