中国からの企業立地要請 知事、副首相と面談


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 【北京=滝本匠】日本国際貿易促進協会の訪中団の一員として訪中している翁長雄志知事は12日午後、北京市の人民大会堂で汪洋副首相(商務担当)と面談した。翁長知事は、沖縄物流ハブ(中継)を活用した県産・国産品の中国への輸出で福建省自由貿易試験区の通関・検疫の簡素化、迅速化や中国からのさらなる企業立地などを求めた。

 協会によると、翁長知事の通関の簡素化などの要請に対し汪副首相から直接的な言及はなかったが、同席した商務省の副大臣を指して「ここにいる者が一生懸命検討してくれると思う」と述べた。
 このほか翁長知事は「地方自治体による一人一人の心をつなぐような経済、文化交流を進めることが国と国との信頼関係を強める」と自治体外交推進への支援も求めた。
 これに汪副首相は「自治体交流は大変重要だ。沖縄は地理的にも歴史的にも優位性を持っている」と応じ、力を入れていく考えを示したという。中国人の訪日観光の奨励にも理解を示した。
 翁長知事はこの日の午前中は北京市内のホテルで、中国老齢事業発展基金会との交流会に参加した。