琉大で最多65公開講座 親子、障がい者向けも


社会
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琉大の公開講座「琉球文化とうちなーぐち体験」でウチナーグチかるたを体験する生徒ら=2013年1月

 大学の教育や研究の成果を社会に還元する琉球大学の公開講座が始まっている。本年度は過去最多の65講座を予定している。社会人だけでなく、子どもや障がい者、専門職を対象とした講座も多く、サテライトキャンパスや地域の会場も活用して離島を含む県内全域で開催し、県民の生涯学習を支援する。

 一般向けは34講座があり「包丁をもてない女子のためのビューティーライフ」「市民ランナーのためのランニング科学講座」は座学と実技の両面で学びを深める。ほかに知的障がいがある高校生対象の「琉球大学と琉球文化体験」、1泊で森や林業の現場を視察する「やんばる山学校」など、大学教員の専門性を生かして幅広い内容を展開する。
 子ども向けは13講座あり「3歳児のための子どもシェフクラブ」など親子を対象にしたもののほか、毎年大人気だという「琉大生による理科実験教室」、「琉大生がサッカーと勉強を教えます!」など学生の力を活用した講座も多い。
 このうち、サッカー教室は、公衆衛生専門で睡眠の大切さを重視する教育学部の笹澤吉明准教授が、子どもたちが夜更かしをしないよう朝の楽しみを持ってもらいたいと始めた。毎週日曜日の午前8時半に集合し、1時間半サッカーをした後、1時間は学習をする。いずれも大学のサッカー部員が指導する。
 笹澤准教授は「子どもには大学生が目標になる。学生は子どもへの対応を学ぶことができ、自分も地域とのつながりが深まった」と効果を評価した。
 専門職向けでは「心理リハビリテイション」「新人養護教諭のための実務サポート講習」など18講座が開かれる。
 問い合わせ、申し込みは琉球大・地域連携推進課(電話)098(895)8019。