キングス、球団新16連勝 TKbjリーグ第49戦


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=38勝10敗)は16日、静岡県の浜松アリーナで浜松・東三河フェニックス(同4位=33勝15敗)と今季第49戦を行い、74-56で勝利し、連勝を球団新記録となる16とした。この結果によってキングスの西地区2位以上が確定し、プレーオフ第2ラウンドをホームで開催する権利を得た。第1クオーター(Q)は3点弾を量産する浜松に苦しめられ、キングスは追い掛ける展開となった。第2Qは守備を修正して11点に抑え、丁寧に点を積み上げて逆転し、32-26で前半を終えた。第3Qは開始早々に得点し、続けて3点弾を沈めて点差を開いた。浜松と得点の奪い合いになる場面もあったが抑えた。第4Qは守備ではリバウンドを逃さず、攻撃では空間を生み出し喜多川修平が落ち着いて3点弾を決めるなど、攻守共に浜松にボールを与えず、白星を引き寄せた。浜松との第2戦は17日午後1時30分から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(39勝10敗)
 74―56(9-15,23-11,22-16,20-14)
浜松・東三河フェニックス(33勝16敗)

◆挑戦者のつもりで
 伊佐勉監督(キングス)の話 今週末は昨シーズンのチャンピオンチームに向かってチャレンジするつもりで臨んだ。内容としてはオフェンスのミスが続き自分たちで悪いゲームをしてしまった。今日の勝ちは大きいが、明日以降、同じ手法だと勝てないので修正する。

◆18点差も攻守に課題
 球団新記録がかかる一戦は昨季のプレーオフでキングスを破って頂点まで駆け上がった因縁がある浜松が相手だった。15連勝中と波に乗るキングスだが、立ち上がりから昨季のリーグ王者の浜松に苦しめられた。
 キングスは第1Q、試合開始からコートを駆け回ってパスをつなぎ相手の隙を狙ったが、岸本隆一が「自分たちでタフなゲームにしてしまった」と言うように、放ったボールはほとんど得点に結び付かなかった。一方、浜松は3点弾を連発し、点を稼いだ。
 それでも点差を6点に抑え、第2Q以降は攻守ともに巻き返した。パス回しで相手を揺さぶり、守備ではシュートミスを誘ってリバウンドを確保し、攻撃では空間を生み出し、落ち着いてシュートを放ち、シュートの成功率も高まった。
 第3Qは立ち上がりからアンソニー・マクヘンリーの得点に小菅直人の3点弾と続くが、浜松が動いた。元キングスの並里祐がコートに送り出されてすぐに3点弾を成功。浜松の追い上げが始まり、得点の取り合いで点差も縮まった。
 第4Qは互いに得点に結び付かない場面が続いた。試合終了まで残り2分を切り、喜多川修平の3点弾が決まってからは、放ったシュートがリングに収まった。18点差で勝利したものの攻守ともに課題が見えた。
 喜多川は攻撃で「80点を目標にしていた」と反省。修正を誓い、浜松に3点弾を33本も打たれた守備も「警戒を強め本数を打たせない」と気を引き締めた。