SNSの「ちゅらマナー」 高校生が冊子に


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「ちゅらマナーハンドブック」を手にする実行委員長の鈴木媛稀さん=那覇国際高

 県教育庁はこのほど、県内の高校生有志が編集した「自分で考えるプロジェクトちゅらマナーハンドブック」を発行した。ハンドブックの発行は5度目だが、今回は高校生にとって「身近な問題」(県教育庁)としてインターネットでの被害防止を呼び掛ける内容に絞った。約5万5千冊が新年度の公立高校の全生徒に配布された。

 「ちゅらマナーハンドブック」は毎年6月に開かれる「高校生代表者会議」に参加した生徒が編集に携わった。これまでは飲酒防止や制服マナーの改善など幅広い課題をまとめていた。
 今回は県内7校から19人が実行委員会を組織。代表者会議とは別に5回の会合を開き、SNS(会員制交流サイト)でのトラブルを中心に議論した。
 ハンドブックでは議論を基に、個人情報や他人の中傷に当たる投稿を控えることや、投稿前に内容を再確認することなどをネット被害防止の手法として提言している。
 実行委員長を務めた那覇国際高3年の鈴木媛稀さん(17)は「ネット被害は高校生だけの問題ではない。親世代や小学生などいろいろな人々にこの問題を考えてほしい」と話した。