怒りぶつけた痕跡 コザ騒動写真展、東京で始まる


社会
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 【東京】1970年に起きたコザ騒動の写真展(明治大学特定課題研究ユニット「島しょ文化研究所」主催)が22日、東京都の明治大学アカデミーコモン1階ギャラリーで始まった。入場無料。29日まで。

 真っ黒く焼け、民衆にひっくり返された米兵の車両や、米軍に怒りをぶつけた人々の痕跡など、沖縄の写真家らがコザ騒動当時の様子をカメラに収めた写真約120点を展示している。写真や映像は、國吉和夫、山城博明、比嘉豊光、比嘉康雄、平良孝七、松村久美、大城弘明、吉岡攻の各氏が撮影した。
 初日の22日、会場を訪れた男性(58)=茨城県=は「こうした写真を見ると、当事者でないと分からないことが沖縄で起きていると感じる。茨城県には伝わってこない事実だ」と語った。
 最終日の29日午後1時からは、写真展会場近くの明治大学グローバールホールでシンポジウムを開く。資料代500円・学生無料。問い合わせは(電話)03(3296)2140、山内健治明治大学教授(研究室)。