県内100社総売上高2兆565億円 15年、6年ぶり減


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 東京商工リサーチ沖縄支店は30日までに2015年の県内企業売上高ランキング(1~12月期集計)を発表した。上位100社の売上高合計は前年の上位100社合計と比べて2・9%(619億2600万円)減の2兆565億3千万円となり6年ぶりに減収に転じた。石油精製を停止した南西石油の前年比50・7%(1025億7200万円)の大幅減収が影響した。100億円企業は前年より3社増の63社となり過去最多を更新した。

 南西石油の後退で、売上高トップ企業は6年ぶりに沖縄電力となった。2年ぶりに日本トランスオーシャン航空がトップ10入りした。上位10社のうち6社が増収となった。上位10社の合計売上高は8874億4200万円で、全体の43・15%を占めた。占有率は前年から2・8ポイント下がった。
 100社のうち減収企業は前年より16社増の33社となった。同支店は売上高合計減について「(県内唯一の)2千億円企業だった南西石油の減収が影響した」と指摘。「減収企業は増えたが、好調な観光業や堅調な建設業が県経済を支えている。景気は全般的に拡大基調にある」と分析する。
 1位の沖縄電力は、セメント業界の需要増や再生エネルギー特別措置法の交付金増加などで前年比3・2%増の1775億900万円となった。2位のサンエーは衣食住関連の全部門で前年実績を上回り、消費税増税前の駆け込み需要から家電商品が大きく伸びて同4・2%増の1598億8200万円。3位の沖縄徳洲会は大阪府での病院新設効果で同3・5%増の1072億9千万円になった。前年1位から4位に後退した南西石油は石油精製停止による輸出減などで同50・7%減の997億1700万円になった。
 100億円企業には、59位のアメリカンエンジニアコーポレイション、61位の許田商会、63位の島袋が新たに加わった。62位のJAおきなわAコープはランキング初登場。53位の琉球セメントは6年ぶりに100億円企業に返り咲いた。