赤ちゃん産まれたよ ヤクシマザル・さばこ 沖縄こどもの国で初


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ヤクシマザルの赤ちゃんと母親のさばこ(沖縄こどもの国提供)

 【沖縄】沖縄こどもの国(沖縄市)のヤクシマザル・さばこが24日午前、飼育員が「念願だった」という元気な赤ちゃんを産んだ。同園では30年以上前にニホンザルが産まれた記録はあるが、ヤクシマザルの出産は初めて。赤ちゃんはほとんどの時間、さばこのおなかにくっついている。母乳を飲むようなしぐさも確認されており、母子共に健康と見られる。

 琉球弧の野生生物の展示に力を入れる同園は、2013年にヤクシマザルの雄4匹、雌4匹の展示を始めた。ヤクシマザルは鹿児島県屋久島の固有種で、ニホンザルの亜種に当たる。
 赤ちゃんは現在、さばこが面倒を見て自然保育しており、まだ性別や体格などは調べていない。名前もこれから決める。毛は黒く、目はぱっちり。動物園課で飼育を担当する冨着絵里沙さんは「産まれた時はとてもうれしかった。赤ちゃんに対する他のサルたちの反応も見ると面白い」と来園を呼び掛けた。