「見て味わって」島野菜で健康に 食と温室栽培体感


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「なごアグリパーク」に新たにオープンした体感植物温室「スーパーファーム」を見学する来場者ら=27日、名護市名護

 【名護】農家の所得向上につながる6次産業化を支援する「なごアグリパーク」(名護市)で、沖縄の島野菜を食材にした料理が味わえるレストラン「やんばるダイニング 美ら島キッチン」と、島野菜やハーブを農薬や化学肥料を使わず栽培・販売する体感植物温室「スーパーファーム」が27日、新たに開所した。両施設の新設に伴う第2期オープンを記念したセレモニーが同日、行われた。

 美ら島キッチンは28種類の島野菜のうち、旬の季節を迎えている野菜を選んで入れ替えながら、常時15種類前後がサラダやしゃぶしゃぶで食べられる。
 スーパーファームは農薬や化学肥料を使わずに幅広い種類の野菜やハーブを栽培し、販売。光や温度、湿度も調整し天候や季節に左右されずに安定して収穫でき、新たな農業モデルとして普及を目指す。園芸や工作を体験するコーナーもあり、5月の連休中も多彩なイベントが企画されている。
 セレモニーで稲嶺進名護市長は「見て味わって、ぜひ活用してほしい。県内の一括交付金事業のモデルとして評価いただけるものにしたい」と強調した。
 市から指定管理を受けている沖縄美ら島財団の花城良廣理事長は「農薬や肥料を使わずに栽培し、健康、美容、長寿につながる取り組みとして全国へ発信していきたい」と語った。
 問い合わせは、なごアグリパーク(電話)0980(43)6010。