ハーリーはここから始まった 神人とノロ、五穀豊穣と安全を祈願 豊見瀬御嶽で豊見城上い


この記事を書いた人 松永 勝利
ハーリー由来まつりで五穀豊穣などを祈願するノロら=1日午前、豊見城市の豊見城城址

 【豊見城】豊見城龍船協会(金城豊明会長)は1日午前、ハーリー発祥の地とされる豊見城市で琉球王朝時代に実施されていた「豊見城上い(ティミグシクヌブイ)」を再現した「ハーリー由来まつり」を豊見城城址の豊見瀬御嶽で実施した。地域の神人(カミンチュ)やノロが五穀豊穣(ほうじょう)や3日に開催される那覇ハーリーの安全を祈願した。
 ハーリーは南山王のおいで後に豊見城城主になった汪応祖(ワンオウソ)が1393年、中国に留学した際に龍船による競漕(きょうそう)を見て感動し、それを沖縄に伝えたのが始まりとされる。
 ハーリー由来まつりではノロらが祭壇に祈りをささげた後、空手演舞やハーリー歌が披露された。地域住民らも参加し、儀式の様子を見守った。
 宜保晴毅豊見城市長は「歴史や文化を継承するのは大切なことであり、儀式を守ってきた皆さんに感謝と敬意を表したい」とあいさつした。【琉球新報電子版】