沖縄もドラッグストア続々 日本に行ったら必ず買わないといけない12の『神薬』とは?


この記事を書いた人 志良堂 仁
サッポロドラッグストアーの「サツドラ沖縄あしびなー店」で日本製の医薬品などを買い求めるアジア人客=4月27日、豊見城市

 ドラッグストアの県内新規出店が相次いでいる。外国人客の需要増による急速な店舗展開が最も大きな要因とみられる。那覇市の国際通りでは2014年年末以降、4店舗以上のドラッグストアが新規オープンした。4月にはドラッグストアチェーンのサッポロドラッグストアー(サツドラ、北海道)も県内に初進出し、外国人客向けの店舗を開業した。JR九州ドラッグイレブン(福岡県)も4月末に「石垣空港店」をオープンした。

 ドラッグストアで買い物する外国人客は中国人や台湾人などを中心とするアジア人客が最も多く、自国で販売されている医薬品より「日本製は品質が安心できる」などを理由に医薬品を大量に買い求めている。
 サッポロドラッグストアーによると、近年中国の会員制交流サイト(SNS)などでは「日本に行ったら必ず買わないといけない12の“神薬”」が話題となっている。目薬や消炎鎮痛剤、頭痛薬などが選ばれており、同社でもこの12の“神薬”が最も売れている。同社は「『サツドラ沖縄あしびなー店』の売り上げは予想を上回って推移している。今後もチャンスがあれば、店舗を出していきたい」と県内展開へさらなる意欲を見せた。

 県内でマツモトキヨシをフランチャイズとして展開しているサンエー(宜野湾市)は「近年、『あさと国際通り店』を訪れる利用者の半分以上はインバウンド(訪日外国人客)のため、免税対応や外国語表記も強化している」と言う。
 県内で30店舗以上を持つJR九州ドラッグイレブンは「沖縄の1店舗当たりの売り上げは他府県より高い。店舗数も福岡県と鹿児島県の次を占める。移住者や海外客(の消費)が一番活発に動いている」と述べる。
 県内のドラッグストアで4万円以上の買い物をした台湾の許娟菱(きょけんりょう)さんは「メード・イン・ジャパンの品質が一番だ」と笑顔で語った。(呉俐君)