“私らしく”性も多様に おねぇカラーズ体験語る


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LGBTについて(右から)らむちゃん、まーちゃん、らんちゃんが解説したまちゼミ=4月29日、沖縄市仲宗根町のGoma-House

 【沖縄】性の多様性を考える「得するまちのゼミナール」多文化共生カフェ@LGBT編(コザまちゼミの実行委員会主催)が4月29日、沖縄市仲宗根町のGo―ma Houseで開かれた。エフエムコザでパーソナリティーとして活躍するらむちゃん、まーちゃん、らんちゃんの3人が登場し「性は多様にある。それを普通に感じられるような社会に」と訴え、人々の意識変化に期待を込めた。

 まーちゃんは、小中学生時代の周囲の無理解といじめ体験に追い詰められ「20歳までの生涯と決めた」と経緯を振り返った。その後、友人の励ましもあり、高校時代に自らの性を公表。「私らしく、我流を通せるところがいい」と、自ら生き方を見いだしたきっかけを語った。
 今では教育機関から性的マイノリティーに関する講演依頼もある。時には児童から相談もある。「同じ悩みを持つ子が相談できる環境ができたのはうれしい」と話した。
 らむちゃんとらんちゃんは「お前ら中途半端だろ、と言われるのがとてもショックだった。性の違いを認めたくなくても、人として普通に話せる、緩やかな関係性があればいい。そのためにも関心だけは持ってほしい」と呼び掛けた。
 おねぇカラーズというトリオを組む3人は「性の多様性が当たり前で普通と感じてもらえるためにも教育の場が大切。悩む児童生徒もいる。その大きな受け皿になって」と、教育の在り方にも期待した。

<用語>LGBT
 同性愛者のレズビアンやゲイ、両性愛者のバイセクシュアル、出生時に割り当てられた性別に違和感を持つトランスジェンダーの頭文字を取って総称した。また自身を特定の性に当てはめない人や、どちらの性にも揺れ動く人など多岐に及ぶ。
英文へ→LGBT rights advocates share their experiences: “Just be yourself”