より遠くへ 投てきの友利3きょうだい、目指す日本一


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
(左から)長男の友利宗暉さん、長女で末っ子の晟弓さん、次男の健秀さん=4日午後、糸満市西崎陸上競技場

 豊見城市の友利3きょうだいは全員が投てき選手として活躍している。長男の友利宗暉(むねあき)さん(16)=那覇西高2年=は2015年紀の国わかやま国体の砲丸投げの選手として県代表で出場し、次男の健秀(たけひで)さん(13)=伊良波中2年=は昨年、陸上の県中学校選手権大会、全日本中学通信沖縄大会ともに砲丸投げで優勝した。末っ子の晟弓(なるみ)さん(11)=上田小6年=は14、15年の新報児童オリンピックボール投げ部門で2年連続優勝。「3人で誰にも抜かれない記録を作りたい」と宗暉さんは話し、目を輝かせた。

 宗暉さんは中学校3年間、ハンドボール部に所属しながら、父親の義光さん(46)がかつて投てきをしていた影響もあり、円盤投げや砲丸投げの選手として陸上の大会に出場してきた。中学3年の時に出場した全国大会のジュニアオリンピック大会で円盤投げ部門に出場し、県中学新記録を出して6位に入った。
 高校では父親の勧めもあり陸上部に入部。本格的に投てきに打ち込み、わかやま国体は、けがもあって18位にとどまったものの全九州高校新人大会砲丸投げ、円盤投げともに4位に入賞した。
 投てきで活躍する宗暉さんの背中を見て、健秀さんと晟弓さんも父親の指導の下、一緒に練習を始めた。
 健秀さんは初めて出場した15年県中学校選手権大会砲丸の部で優勝。「全国大会で入賞したい」と、宗暉さんの背中を追い掛ける。
 末っ子の晟弓さんは、小学校では児童会副会長を務めるしっかり者。練習では円盤投げ30メートル超、砲丸は11メートル超を記録している。「お兄ちゃんたちを超えたい。将来はオリンピックに出る」と意気込む。
 ライバルでもあり、互いに励まし合う“仲間”でもある3きょうだい。共通の目標である日本一を目指して、親子で練習に励んでいる。(嘉数陽)