高校進学90.5% 那覇市保護世帯の子ども 支援成果表れる


社会
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 2016年3月に中学校を卒業した那覇市内の生活保護世帯の子どもの高校進学率が、90・5%と高い水準を維持していることが同市福祉部保護管理課のまとめで分かった。生活保護世帯の中学3年生116人のうち105人が高校に進学した。進学率は過去最高だった14年度の95・1%よりは下がったが、過去2番目の高さを維持した。

 市では福祉部保護管理課の児童自立支援員5人が市内の全生活保護世帯の中学生約300人を対象に学校訪問や家庭訪問をして実態を把握し、課題解決へ支援を続けている。このチームが発足した10年度から進学率は上昇傾向を続けており、取り組みの成果が出ているとみられる。支援員チームでは高校入学や卒業だけでなく、その後の就労までを見据え、意欲の喚起や学習支援に努める。
 市では本年度から児童自立支援員を13人に増やし、対象を小学生と高校生にも広げて対策に力を入れる。