全日本学生重量挙げ 福里悠、女子69キロ級制覇 スナッチで大会新


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 全日本学生ウエイトリフティング個人選手権大会・全日本女子学生ウエイトリフティング選手権大会第2日は7日、大阪羽曳野市総合SCで行われた。女子69キロ級に出場した福里悠(宮古高―東京国際大)がスナッチで90キロの大会新、ジャークで101キロを挙げトータル191キロで優勝した。同75キロの比嘉裕季乃(那覇高―平成国際大)は3位だった。

 男子は77キロ級の大城翔吾(南部工―法政大)が5位、平仲康太郎(豊見城―法政大)は15位だった。

◆福里に「大きな収穫」 次は初の全日本へ挑戦
 女子69キロ級を制した福里悠(宮古高―東京国際大)は「大きな収穫。一つ壁を乗り越えたので次につなげたい」と声が弾んだ。
 普段は63キロ級に出ているが、2週間後に控える全日本選手権に向けて69キロ級で出場。スナッチは3本成功し、大会新も。ジャークは1本目の成功後、自己ベストの104キロに挑戦するも右足が滑り、体勢を崩して失敗。3本目の105キロはクリーンは立てたが最後までいけなかった。
 大学2年の福里。進学後しばらくは「(大事な)1本目を失敗していたが、最近取れてきたので波に乗れた」と成長が見えた。
 大会新やトータルで自己新記録の191キロをたたき出し優勝したが、ジャークの2本失敗を悔やみ、自己評価は「60点」と厳しい。
 2カ月ほど前の足のけがからしばらくは、まともな練習ができずにいた。今大会は「あくまで調整。でもいい通過点だった」。
 初出場の全日本選手権は五輪イヤーで有力選手がそろう。スナッチでジュニア記録超え、ジャークで110キロ、トータルで自己新記録を目指し「自分がどこまでできるか」(福里)挑戦は続く。