広がる善意の輪 那覇母子会に寄付続々


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 子どもの学びや育ちを支援したいと、3月から4月にかけて、那覇市母子寡婦福祉会(平良君代会長)に対し、県内企業や団体、個人による寄付やスポーツウエアなどの寄贈が相次いでいる。同会によると、昨年度末から「子どものために役立ててほしい」といった支援の申し出が増加している。平良会長は「社会全体で子どもたちを支えようという機運が盛り上がっている。温かい輪の広がりに感謝したい」と語った。

 女性専用のフィットネスクラブ「カーブス那覇壺川店」が3月15日、那覇市金城の同会を訪ね、米や調味料、缶詰などを贈った。食糧品は地域貢献の一環として、同店会員から寄せられた。喜納玲奈店長は「同じ女性として、子育て世帯を応援したい」と話した。その他、米国婦人福祉協会が3月末、ランドセル購入代に活用してほしいと140万円分の小切手を贈呈した。
 1958年(昭和33)生まれの同級生でつくるサザン会は4月15日、「福祉の向上に有効に活用してほしい」と、第5回サザン会親睦ゴルフ大会の参加費から3万5千円を贈った。サザン会の江城司大会委員長と山城暁男事務局長が同会を訪ね、平良会長に目録を手渡した。4月20日には田辺健一さん=新潟市=が「必要な児童にプレゼントしてください」と、スポーツウエア15着を同会に届けた。
 同会は、会員のひとり親世帯に食料を配布した。寄付金から図書券を購入し、今後、中学生に贈呈するほか、ランドセル購入代としても活用する。

那覇市母子寡婦福祉会の平良君代会長(右)に食糧品を贈るカーブス那覇壺川店の喜納玲奈店長(中央)=那覇市金城の同福祉会事務所
那覇市母子寡婦福祉会に寄付金を届けたサザン会の江城司大会委員長(左から2人目)と、山城暁男事務局長(左端)=那覇市金城の同会