ピーチパイン+泡盛=どんな味? 「蔡温ストリート」が発信


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西表島のピーチパインと請福酒造の泡盛をPRする「蔡温ストリート」メンバらー=4日、那覇市安里

 安里川に架かる蔡温橋たもとの小道から新しいファッション文化を発信している「蔡温ストリート」のメンバーらがこのほど、沖縄の食文化をテーマにした取り組み「StOcK Farm(ストックファーム)」をスタートさせた。ゴールデンウイーク期間中の4日には、第1弾イベントとしてアララガマ農園(西表島)のピーチパインと請福酒造(石垣島)の泡盛が融合した限定ドリンクを販売。今後も多彩なイベントを行い、若い感性で解釈した「ファッションとしての食」を発信していく考えだ。

 「蔡温ストリート」は、服飾や生活雑貨の「Plant&Soil(プラント アンド ソイル)」、同店と軒を連ねるアパレルとグルメの複合店「II3(ウノ ドス トレス)」「13(トレセ)」の3店舗で構成。30代の店主らが「ジャンルの垣根を越えた遊び場」提供を通した地域活性化を目指している。
 ストックファームでは今後、近隣の牧志公園を会場にしたイベント開催などを計画。県産野菜など食品や伝統工芸品、服飾品を網羅したマーケットや無料のアウトドアシアター、ライブを開催し、地域住民から観光客まで幅広く楽しめて「地産地消」にもつなげるイベントなどを予定している。
 第1弾イベントにはファッションに関心のある幅広い世代が駆け付け、限定ドリンクを堪能した。アララガマ農園の池村海仁副社長は「島の活性化につなげたい」と抱負を述べた。請福酒造の座安一樹営業課長は「泡盛離れをしている若い世代にも良さを発信できる」とイベントの意義を強調した。
 「プラント&ソイル」の新城暖さん(30)は「今後のイベントでも、ファッションの力でわくわくできる場所をつくり、地元を見直す機会にしたい」と意気込んだ。