チャンプルーだけじゃない! そば、ピザ、ゼリーも


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1本58円で販売されるゴーヤーを買い求める客ら=8日、名護市宮里のJAファーマーズマーケット「はい菜!やんばる市場」

 【北部】「ゴーヤーの日」の8日、北部各地でゴーヤーにちなんだイベントが開催された。「ゴーヤーの日」は県が消費・需要拡大を図ることを目的に1997年5月8日に制定。8月5日までをゴーヤーのPR期間としている。北部ではゴーヤー1本58円での特別販売や、食材として取り入れた料理作りなどさまざまなイベントに各地域から多くの人が訪れ、ゴーヤーの魅力をあらためて実感していた。

「親子でわくわくゴーヤー料理教室」の参加者=8日、本部町大浜

◆ハンバーグやピザに/親子で料理教室
 【本部】本部町大浜の町教育委員会調理実習室で8日、「親子でわくわくゴーヤー料理教室」が行われ、町内の親子10組26人がゴーヤーを食材に用いた料理作りに挑戦した。町、町教育委員会、町農山漁村生活研究会が主催した。
 参加者は同研究会の友寄良子さんの指導の下、ゴーヤーを用いたハンバーグ、ピザ、ジュース、あえ物を親子で協力しながら調理した。料理が出来上がった後は参加者全員で自分たちが作ったゴーヤー料理を味わった。
 参加した本部中学校3年の崎濱妃月(ひづき)さん(15)は「ゴーヤーは嫌いだったけど、自分で作って食べてみるとおいしく感じた。ゴーヤーを克服できるように料理の幅も広がったと思う」と笑顔で感想を述べた。
 指導した友寄さんは「私も実はゴーヤーが苦手だが、皆さんと一緒に作っておいしく食べられた。自分の好きな味付けにして食べることができる。喜んでもらってよかった」と話した。

ゴーヤー入りの手打ちそばを食べる「中山ゴーヤー祭り」の参加者ら=8日午後、中山区公民館

◆ほのかな苦み、満足/手打ちそばに舌鼓
 【名護】「ゴーヤーの里」として知られる名護市中山の中山区公民館では8日、「第13回中山ゴーヤー祭り」が開かれ、区民らが多く参加した。
 開始式典で稲嶺進名護市長は「ゴーヤーは食べると元気になる。みんなでたくさん消費していきましょう」と呼び掛けた。照屋康雄区長は「地域向上を目指し、“ゴーヤーの里・なかやま”づくりにまい進していきたい」とあいさつした。
 会場では中山婦人会によるゴーヤーを練り込んだ手打ちそばの定食が販売された。参加者は「苦くないけど、ほのかにゴーヤーの味がする。おいしい」と満喫していた。
 中山区は2002年5月8日に「ゴーヤーの里」を宣言した。今回は「名護市ふるさと納税クラウドファンディング事業補助金」を活用。4月中旬まで祭り関連経費を募ったところ、約72万8千円が寄せられた。
 照屋区長によると、区内のゴーヤー生産農家は約30戸で昨年は15トンの生産量があった。

ゴーヤーゼリーが無料で振る舞われた「もとぶかりゆし市場」=8日、本部町大浜

◆さっぱりゼリーで/農漁村生活研、手作りし配布
 【本部】本部町農山漁村生活研究会は8日、本部町大浜の「もとぶかりゆし市場」でゴーヤーで作ったゼリー200個を無料で配布した。
 ゼリーはゴーヤーをミキサーにかけて液状にし、砂糖を加えた上で加工した。今回の無料配布のために初めて作ったという。
 同研究会のメンバーで本部町東の渡久地良子さん(70)は「ゴーヤーらしい苦みが少しあるおいしいゼリーに仕上がったと思う。食材としてのゴーヤーの素晴らしさを味わってほしい」とアピールしていた。
 「もとぶかりゆし市場」ではこの日、ゴーヤー1本58円の特売も行った。