琉大が台湾オフィス 初の海外拠点、きょう開所


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 琉球大学は13日、台湾に初の海外拠点である「台北サテライトオフィス」を開所する。研究や学生活動を活発化させて、第3期中期目標で掲げる「アジア・太平洋地域の卓越した教育研究拠点」の実現へ、一歩を踏み出す。

 オフィスは台北市の県産業振興公社台北事務所内に設置し、琉大在籍中の教職員や学生、同窓生なども利用できる。実習や交換留学で台湾を訪れる琉大生を現地でサポートするほか、台湾での学生獲得のための広報活動や現地の同窓会組織との連携強化も目指す。
 新しいオフィスは国立台湾大学などとも近く、琉大では「台湾を訪れる学生を支援しつつ、交流活動をさらに活発化させたい」としている。開所当初は職員は駐在しないが、配置に向けて現地の琉大同窓会などと調整を進めている。担当する総合企画戦略部国際連携推進課の金城徹課長は「台湾は沖縄に親しみを持つ人が多い。留学生も多かったが、最近は東京などに流れ、減っている。学生のリクルートも大切な目的の一つ」と話す。オフィスがある県産業振興公社とも連携し「沖縄や琉大の良さを台湾の人たちに発信したい」と意気込んだ。