ママは中国語を学べる 子の宿題も応援


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本年度講座の受講生を募るスペースチャイナの佐藤未雲代表(右)と、大城奈里子さん=13日、那覇市天久のスペースチャイナ

 ひとり親世帯の親が中国語を学んでいる間に、子どもが別室で学習支援を受けられる新たな取り組みが那覇市天久のスペースチャイナ(佐藤未雲代表)で始まる。スペースチャイナは2013年度から、キャリアアップに役立つ中国語を身に付けてもらう「ひとり親家庭技能習得支援事業」を実施している。これまでもサポーターが親の受講中に子どもを預かってきたが、本年度は学習支援員2~4人を新たに配置し、子どもたちの学びを本格的にサポートする。

 スペースチャイナは、県の委託で技能習得支援事業を実施している。昨年度までの3年間で受講生計108人を受け入れた。本年度は6月1日から講座を始める予定で現在、受講生を募っている。
 スペースチャイナは、学習支援員として退職教員を想定している。学習内容は個々の状況に応じて宿題の応援のほか、算数や国語を中心に英語の指導も検討している。
 これまで親が受講中、年少児は託児所でサポーターと一緒に遊んだり、絵本を読んだりして過ごし、中高校生は別室で独自に勉強をしていた。
 子どもたちの様子を見て「学習支援の必要性を感じた」と佐藤代表。「仕事と子育て、家事に追われ、子どもの宿題を見るゆとりのない家庭が多い。お母さんたちが学んでいる間に、子どもも一緒に学ぶことができれば。絵本を互いに読み聞かせるなど、子ども同士が学べる空間もつくりたい」と抱負を話した。
(高江洲洋子)

◆今期の受講生募集 8カ月、授業無料
 スペースチャイナは今期の「ひとり親家庭技能習得支援事業」の受講生を募集している。講座は、中国語検定試験準4~3級レベル、中国政府公認資格HSK2級~3級を目指す。昼間と夜間の2コースあり、それぞれ約8カ月間、週3回(1日3時間)開講している。原則、就労中の人で、児童扶養手当受給者または同等の所得水準であるなど要件を満たせば受講でき、授業料は無料だ。講座に関する問い合わせはスペースチャイナ(電話)098(863)7053