「あいつが出てよかった」 リオ五輪・自転車ロード内間


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「メダルを獲得できるように走りたい」と五輪に向け抱負を語る内間康平選手=13日、県庁

 今夏のリオデジャネイロ五輪男子自転車ロードレースに新城幸也選手(八重山高出)と共に出場する内間康平選手(北中城高―鹿屋体育大卒)に五輪への思いなどを聞いた。(聞き手・崎原有希)

 ―自転車競技と五輪について。
 「自転車競技は特別な競技なので、実は五輪へ出たいと思ったことはほとんどなかった。本場の欧州でプロのチームに入り活動したいという思いが強かった。一つ一つのレースでベストを尽くすつもりで毎回走った結果で五輪に選ばれた。五輪も大事だが一つ一つのレース、与えられた仕事をこなすことが自分に課された仕事だと思っている」
 ―五輪出場が決まった時、最初に誰に報告したか。
 「両親だ。信じられないとひたすら驚いていた」
 ―リオ五輪への思いは。
 「日本から出られるのは2人。この2人が選ばれたことで悔しい思いをした選手もいる。その選手の上に立ち走るわけだから、『あいつが出て良かった』と思える結果を残せるよう、僕と新城選手の2人でメダルを獲得できるように走っていきたい」
 ―どんな走りを見せたいか。
 「個人戦と思われるがナショナルチームのチーム戦なので、チームや監督と話し合う。自身はアシストという立場になると思うが、幸也選手をしっかりサポートできるように走りたい」
 ―県民へ一言。
 「沖縄県民から自転車競技に2人出られることは素晴らしいことだ。県民が応援してくれるおかげ。これからがスタートなので、ぜひ応援してほしい」
 ―3カ月を切ったが、調子はどうか。
 「2月下旬からの欧州遠征で花粉症にやられコンディションを落としたが、その後のレースで戻った。これから沖縄で練習をこなし、7月のスペイン合宿でも厳しい練習がある。8月のレース本番に向けて最高のパフォーマンスを発揮できるように走っていきたい」

<きょう壮行会>
 「内間康平選手を励ます会」が17日午後7時から那覇市の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ6階ニライカナイで開かれる。会費は5千円。高校生は千円(引率者千円)。問い合わせは同壮行会事務局(電話)098(863)4152(池間)