辺野古警備のマリン社、残業2年分支払いへ 全社員に通達


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、海上警備を担うマリンセキュリティー社(沖縄市泡瀬)が18日、残業代を支払うように同社に求めていた一部従業員に対し、過去2年に遡及(そきゅう)して支払うことを決め、従業員に通達した。今後、マリン社は同社の全従業員に対し、同様な措置を行う方針。

 残業代が支払われていなかったことで会社に抗議していた一部従業員は会社側と和解した。

 マリン社を巡っては、沖縄労働基準監督署が従業員に労働基準法違反の疑いのある長時間労働をさせているなどとして、労働環境を改善するよう是正勧告していた。

 辺野古の海上警備業務を発注していた沖縄防衛局は16日、県選出野党国会議員の要請でマリン社に対し、従業員に過去2年に遡及し、賃金の不足額を支払うよう求めたことを明らかにしていた。