イオン琉球、営業益最高 沖縄ライカム開業後、初決算


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 イオン琉球(坊池学社長)は18日、2016年2月期決算を発表した。昨年4月のイオンモール沖縄ライカム開業後、初の決算。スーパー売上高とテナント収入などを合わせた営業収益は前期比11・5%増の771億100万円と、11期連続の増収で過去最高を更新した。一方、イオンモールの中核テナントとして新規出店した「イオンライカム店」の開店経費など費用も増え、経常利益は同22・6%減の8億4700万円、純利益は同45・1%減の4億4100万円と7期ぶりの減益となった。

 直営全店の売上高は前期比12・1%増の731億7400万円。既存店ベースの比較は同2・9%増だった。イオン琉球は個別店舗の経営数値は公表していないが、決算資料からはライカム店の開店で売上高を60億円程度押し上げたと推計される。

 項目別の売上高は、構成比で8割を占める食品が全店ベースで前期比11・6%増の578億7千万円、薬や化粧品、寝具など住居余暇が同15・1%増の104億1900万円と伸長し、外国人観光客の来店効果も加わり好調だった。衣料は同11・9%増の46億2400万円だったが、暖冬の影響による冬物商品の低迷で、既存店ベースでは6・5%減だった。

 17年2月期の業績予想は、那覇市津波避難ビル内へのマックスバリュ出店や既存店の改装効果で営業収益は6・4%増の820億7400万円を計画。経常利益は43・1%増の12億1200万円、純利益は71・7%増の7億5700万円と増収増益を見込む。

 坊池社長は「ライカム出店で一時的に利益を下げたが、既存店に(ライカムなどの)成功事例を反映させて今期の計画を達成する」と話した。