復帰後574件 沖縄米軍人・軍属凶悪犯罪


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 県警によると、米軍構成員(軍人、軍属、家族)による県内での凶悪犯罪は日本復帰後、2013年以外、毎年発生している。県警の犯罪統計書や発表資料によると、米軍構成員による凶悪犯罪は1972年5月15日から2015年末までの間に574件発生し、741人が摘発された。

 内訳は殺人が26件34人、強盗が394件548人、放火が25件12人、強姦(ごうかん)が129件147人だった。最も凶悪犯罪が多かったのは1977年で、69件発生し、69人が摘発されている。

 95年の3米兵による少女乱暴事件後も凶悪事件は後を絶たず、2001年6月に嘉手納基地所属の軍曹による女性暴行事件などが発生。今年に入ってからも、3月にキャンプ・シュワブ所属の1等水兵が準強姦容疑で逮捕、起訴されている。

 復帰前の公式な統計は明らかになっていないが、11年に公開された外務省文書によると、1964~68年の5年間の米軍人・軍属による犯罪発生件数は5367件で、そのうち凶悪犯罪は504件だった。