「真摯な解決姿勢見えず」 女性結集、日米を批判


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米軍属女性遺棄事件を受け、在沖米軍基地の撤去を訴えた国会議員や女性団体ら=26日、東京・参院議員会館

 【東京】国会議員や性暴力問題に取り組む団体らによる「女たちは怒っている!沖縄女性殺害に関する緊急集会」が26日、東京都内の参院議員会館で開かれ、参加者らは米軍属女性遺棄事件に関して沖縄と連帯して政府に抗議する意思を示した。主催者発表で300人が参加した。

 集会ではアピール文が読み上げられ、参加者らの賛同を得た。同文では、26日の日米首脳会談について「尊い命が奪われたことに対して謝罪がないどころか、真摯(しんし)に解決しようとする姿勢も全く見えない」と指摘して日米両政府を批判し、在沖米軍基地の撤去を求めている。

 壇上に立った糸数慶子参院議員(無所属)は「不平等な日米地位協定がある限り、どれだけ沖縄の人が殺されても、涙を流してもどうすることもできない。抜本的改正をどんなに求めても政府には聞いていただけない」と訴え、地位協定改定の必要性を強く訴えた。

 作家の落合恵子さんは「今回の許し難い事件を含め、今まで延々と続いてきた全ての沖縄にまつわる事件は、沖縄以外に住んでいる私たちに『お前はどうするのか』を問うている」と語り、県外の人が問題を真剣に捉える必要性を訴えた。
英文へ→“No sincere solution offered”; gathered women criticize US-Japan