糸数陽一さんのリオ五輪日本代表入りが決定した28日夜、南城市に住む母の幸子さん(50)や祖父母、きょうだいは家族からオリンピック選手が出るという快挙に大喜びした。
小中を久高島で過ごし、中学校教諭の勧めで重量挙げを始め、才能を開花させた陽一さん。豊見城高時代には幸子さんに「五輪選手になる」と宣言していた。夕方に陽一さんから電話で報告を受けた幸子さんは「努力すれば何でもかなうと言っていたけど、本当にかなえてくれた」と誇らしげに語った。
祖父母の勝雄さん(77)とツル子さん(75)は陽一さんを取り上げた新聞を切り抜き、自宅の棚に大切に飾っている。切り抜きのスクラップブックは大切に仏壇にしまっており「大会のたびに見返しているよ」と笑顔を見せた。
県内大会には毎回駆け付ける家族だが、リオ五輪はテレビ中継で応援する予定だ。大会での息子の奮闘ぶりを見ると、思わず握り拳をつくり「『やーっ』て声が出ちゃう」と幸子さん。「中継があれば仕事休んでも見るよ。試技6本しっかり決めれば、メダルは狙える」と競技についてもさすがの知識。「しっかり頑張ってほしい」と息子の活躍に期待した。