【中国時報】「大陸寄り」改訂検討 新政権に教科書問題浮上


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 20日に民主進歩党(民進党)政権が発足したのに伴い、台湾の教科書問題が浮上している。国民党の馬英九政権時代に、学習指導要領にあたる課程綱要が改訂された。前政権の改訂では「白色テロ」の記述を削除したり、「日本統治期」を「日本植民地時期」に変更するなど、大陸寄りの内容になっていた。

 これに対し新政権で教育部部長(文部科学大臣にあたる)に就任した潘文忠氏は、前政権の改訂手続きに問題があり、メンバーも偏っていたとして、再び改訂する意向を示していた。

 この動きに対し中国の国務院台湾事務弁公室は「文化台独(文化的な台湾独立)」を批判していたが、教育部の部長は、立法院の決議を尊重し、改訂は各方面の意見に耳を傾けながら審議する旨を表明している。