かつて沖縄県は日本社会で男女ともに「長寿」の最先端を走っていた。ここロサンゼルスの北米沖縄県人会では相次いで長寿に関するイベントが開かれた。会員に「長寿の可能性の秘訣とは」など「どのようにすれば高齢化社会を有意義に過ごすことができるか」について、講演会や経験談を関係者が伝えた。北米沖縄県人会員の75%は70歳を超えると言われ、今後の課題として浮上してきている。
4月14日には婦人部主催で「高齢化社会に向かってセミナー」を開催、5月15日には「カジマヤー・クラブ」の集いに約60人の会員が出席、29日には下地のり子クワロンさんによる「ぬちぐすい、沖縄の長寿を見直すーおじい、おばあの知恵を学ぶ」と題して、保健師の立場からの講演が行われた。
15日に行われたカジマヤー・クラブは部創立14周年を迎え、顧問の比嘉朝儀さんが「カジマヤーとは何を意味し、何の目的で同クラブを立ち上げたか」を説明した。今年中村米子さんを部長に選出、ビンゴゲーム、カラオケなどで盛り上げ、婦人部が作ったおいしいスープと弁当の昼食を楽しんだ。
長年沖縄県人会に貢献してきている徳永愛子さんは「亡くなった母が5月の生まれなので会員に感謝する気持ちでケーキを捧げます」と出席者に提供した。
國吉信義会長は今回の県人会ニュースレターに「沖縄県人会は100年以上ににもわたって成長し続けてきました。発足当初から現在まで、素晴らしい指導者に恵まれ、会のイベントを支えるボランティアの貢献に感謝いたします。沖縄を愛し同胞を助け合う気持ちは何世代にわたって続いています。世代の交代はなさねばならないが、今後もその精神は引き継いでほしい」と記している。
(当銘貞夫通信員)