辺野古、市民ら70人座り込み


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米軍のパトカーによるサイレンの音量のあまりの大きさに耳を押さえ、やめるように訴える市民ら=2日午前、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設をめぐり2日午前、新基地建設に反対する市民ら約70人はキャンプ・シュワブゲート前に座り込み、抗議活動をしている。一時、米軍のパトカー2台がキャンプ・シュワブの出入り口に座る市民らの近くまで接近し、大きなサイレンを鳴らした。

 市民らは米軍キャンプ・シュワブゲートの出口側(車1台分)の通行を午前10時頃から止めていた。午前10時40分頃、米軍のパトカーが座り込む市民らの直前まで接近し、大きな音量のサイレンを鳴らし始め、10分後には2台目も加わり、サイレンは30分間にわたって続いた。
 その間、米軍基地内には約15台の車両が列をなした。午前11時10分頃、市民らを避けるように、基地内の車両は出入り口を通過した。
 サイレンが鳴らされている間、市民らは耳をふさぐため、丸めて湿らせたガーゼを配るなどの対策をした。平和運動センターの山城博治議長は「こんなことは今までになかった。正直、驚いている。パトカーでこれだけ大きい音を出したのは、座り込む我々に対する挑発に違いない。これは〝音の暴力〟だ」と強い憤りを見せた。
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