救急病床不足解消を 医師会、中部市町村会長に要請


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中部医療圏の救急病床の慢性的な不足改善を島袋俊夫うるま市長(右)に要請した中田安彦中部医師会会長(左)=3日、うるま市役所

 【中部】中部医療圏の救急医療に対応する4病院の病床不足の改善を図り、中部地区医師会の中田安彦会長らは3日、うるま市役所に中部市町村会長の島袋俊夫うるま市長を訪れ、増床へ向けた協力を要請した。中田会長は「ほぼ毎日満床だ。このままでは地域住民の生命に関わる危機的な状況だ」と中部圏域の救急病床の逼迫(ひっぱく)した現状を説明し、増床へ向けた協力を要請した。

 中部医療圏の救急病院(4病院)での人口10万人当たりの病床数は310床で、県内でも最低だ。中田会長によると「ここ5、6年で入院患者の制限が出てきた。特にことしは異常で、5月でさえ厳しい。このままの状態ではいずれ死者が出るところまで差し迫っている」と訴えた。
 島袋市長は「医師会と連携し、増床に向け県や国へ要請したい」と協力を約束した。