「ゴン太と共に」命の尊さ伝承 宮城さん、節目に自分史


社会
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自分史2を発刊し、ゴン太と登場した宮城義昇さん=5月20日、宜野湾市中央公民館

 【宜野湾】ゴン太と共に腹話術の公演をして、命の尊さや交通安全の講話をする宮城義昇さん(76)=宜野湾市佐真下=の自分史2の出版祝賀会が5月20日、市中央公民館で開かれた。宮城さんは普天間第二幼稚園の園長を務めた際に「子どもたちにどうしたらさまざまなことに興味を持ってもらえるか」を考えたことを機に腹話術を始めた。出版を機に「これからも続けていきたい」と決意を新たにした。

 宮城さんは、県内小中学校の教壇に立つ一方で教育行政にも従事した。普天間第二小学校長を定年退職した後、2000年に宜野湾市教育委員会教育長を務め、06年に勇退した。現在は明るい社会づくり運動などに携わる。

 祝賀会で主催者の宮城茂雄実行委員長は「これからの活躍にさらに期待したい」と、市民への貢献ぶりをたたえた。来賓の佐喜真淳市長は「ゴン太君は年を取らない。ゴン太君と同じく、いつまでも元気で健康で、子どもたち、市民のために力添えを願いたい」と、今後の活躍に期待した。

 会場には250人が訪れた。ゴン太君と登場した宮城さんは快活に、ゴン太君と軽妙なやりとりで参加者を沸かせた。宮城さんは「公演250回を節目に本にした。恥をかく、汗をかく、シナリオをかく。これをモットーに続けてきた。これからも健康に気を配って頑張りたい」と決意した。

 松川正則副市長の乾杯の音頭の後、合唱や空手・古武道などの余興が行われ、参加者が宮城さんのますますの活躍に期待を込めた。