南城市の地域課題解決へ 中学生が審査員、5事業選ぶ


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古謝景春南城市長(中央)に報告書を手渡す中学生ら=5月26日、市役所玉城庁舎

 【南城】市民団体による地域課題の解決や活性化を目的とした事業を募集し、市内の中学生が審査して助成金を交付する南城市の2016年度「上がり太陽プラン事業」の答申が5月26日、市役所玉城庁舎で行われた。審査員を務めた中学生らが古謝景春市長に報告書を手渡した。

 本年度から、市全体に関わる「広域部門」と各自治会単位の「むらやー部門」を設定。2部門13事業から5事業が選ばれ、計200万円が助成される。

 審査員を務めたのは銘苅築さん=大里中3年、具志堅春樹さん=玉城中2年、知念誠也さん=久高中3年、吉田佳杏菜さん=知念中3年、津波杏音さん=佐敷中3年=の5人。銘苅さんは「とても迷ったが、公平に審査できるよう努力した」と笑顔。具志堅さんは「自分の考えを持って審査した」、吉田さんは「市のために頑張ろうとしている団体が多くて驚いた」とそれぞれ語った。

 古謝市長は「どうまちづくりを行っているか、よい勉強になったはず。今度は皆さんが中心となってまちづくりをしてほしい」と呼び掛けた。

 助成を受ける団体と事業、助成額は次の通り。

 【広域部門】
▽いのちにエールを送る会「いのちの授業 発展事業」50万円
▽じゅず玉再生プロジェクト ティアドロップ「じゅず玉が結ぶ地域の子どもの輪プロジェクト」16万6千円
▽NPO法人レキオウィングスフィリピンイベント実行委員会「南城市が国際協力しているフィリピンの風を感じよう!」33万4千円

 【むらやー部門】
▽小谷自治会「小谷自治会 美ら石坂イルミネーションリニューアル事業」50万円
▽志喜屋区「ヤーンナー(屋号)復活&名づけプロジェクト」50万円