「ぬか喜び申し訳ない」と県選管委員長 投開票速報に誤り 国頭郡区は当選者入れ替わる 沖縄県議選


この記事を書いた人 松永 勝利
県議選の集計ミスを発表し、謝罪する県選挙管理委員会の当山尚幸委員長(前列中央)=6日午前3時5分ごろ、県選挙管理事務所  

 5日投開票された県議会議員選挙で、各地区の投票数を集計していた県選挙管理委員会(当山尚幸委員長)が、宮古島市、伊江村、伊是名村、北中城村の4市村の投開票速報を誤って発表した。国頭郡区では吉田勝広氏の当選が撤回され、一転して具志堅透氏が当選した。北中城村が選挙区の中頭郡では当選者の順位が入れ替わった。
 告示前に予定候補者の名簿を「あいうえお順」で作成していた県選管の職員が告示後、届け出順に変更するのを忘れたのが原因。少なくとも伊江、伊是名、北中城の3村は同じ職員が担当しており、名簿作成に他の職員が点検する仕組みになっていなかった。マスコミの選挙速報を確認していた県職員が票数の間違いに気づいて発覚した。
 当山委員長は6日未明に会見し「間違いで一喜一憂され、ぬか喜びされたなら申し訳ないが、われわれから『あなたは当選だ』と言ったわけではない。最終的に決まるのはあくまで9日。マスコミを通じて間違って当選と認識してしまったならば申し訳ない」と述べた。【琉球新報電子版】