どれだけ傷つけられれば… 県民、事件続発にあきれ


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 米軍属女性遺棄事件後、米軍が再発防止や綱紀粛正を誓った後も米軍人や軍属による事件事故が相次ぐ事態に、県内からは「基地が撤退しない限り解決しない」と怒りの声が上がったほか、「個人の資質の問題ではないか」とする声も上がった。

 スーパーで買い物をした帰りの富盛恵美さん(47)=南城市=は「同じような事件が繰り返され、あきれる。米軍基地が撤退しない限り、根本的には解決しない」と憤った。

 与世山喜美江さん(52)=那覇市=は「基地関係者の身勝手な行為でどれだけ多くの県民が傷つけられているか。怒りを通り越してあきれしかない」と嘆く。比嘉定正さん(65)=金武町=は米軍属女性遺棄事件の後も、米兵や米軍属らしき集団が酒を飲み深夜徘徊(はいかい)をしているのを見たといい、「基地がなくならないと、米兵らの事件事故がなくなることはない」と声を荒らげた。

 県議選の投票を済ませた20代の女性=沖縄市、主婦=は「怖い。女性遺棄事件に思いを寄せる米軍関係者もいるから、みんなではないと思うが、沖縄で日本人とアメリカ人が平等になる仕組みが必要だ」と語った。

 一方、那覇市在住の比嘉聖乃さん(38)は「殺人や飲酒運転は絶対に許せないが、問題は基地の存在ではなく個人の資質なのでは」と疑問を呈した。