新規高卒求人20日受け付け 職安、早期提出呼び掛け


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ハローワーク那覇の徳里里枝子統括職業指導官(右)=6日、琉球新報社

 来春卒業予定の高校生を対象にした求人の受け付けが20日から県内の公共職業安定所(ハローワーク)で始まる。県内企業は県外の企業に比べて求人票の提出が遅れがちで、内定率も全国平均を大きく下回る水準となっている。正社員採用も全国より低く、ハローワークでは、企業に対して早期の求人票提出や採用結果の早期通知、正社員の積極登用を呼び掛けている。

 各高校から企業への生徒推薦の受け付けは8月30日から、採用選考は9月16日に解禁される。今年3月に卒業した高校生の内定率は、採用選考が解禁される9月時点で全国が56・1%を記録したのに対して、沖縄は18・5%にとどまった。

 6日、琉球新報社を訪れたハローワーク那覇の徳里里枝子統括職業指導官は「沖縄は新規高卒者の内定率が低い水準にある。要因の一つが正社員での募集が8割と低いためだ。全国はほぼ100%が正社員の募集だ。県内企業にはぜひ、早期の求人票提出や正社員の登用を積極的に推し進めてほしい」と話した。