県内景気「拡大」33カ月連続 日銀那覇支店4月概況 観光好調、個人消費底堅く


この記事を書いた人 松永 勝利

 日本銀行那覇支店(松本孝一支店長)は10日、4月の県内金融経済概況を発表した。人口増加や好調な観光需要を背景に個人消費や建設も底堅く推移しているとして、県内景気は引き続き「全体として拡大している」と判断した。「拡大」の景気判断は33カ月連続となった。松本支店長は「中国など新興国の失速が見られるが、県内への影響は今の時点ではなく、県民の消費マインドも前向きになっている。ただ人手不足感がどの程度影響が出てくるか注視する必要がある」と述べた。
 【個人消費】百貨店・スーパー売上高は前年同月比6・2%増、コンビニエンスストア売上高は6・8%増となり、3業態合計では13カ月連続で前年実績を上回って推移する。自動車販売は新車、中古車ともに前年を上回った。
 【観光】入域観光客数は国内客、外国客ともに前年を上回った。主要ホテルの客室稼働率は80・9%と高いものの、高水準だった前年の実績は下回った。
 【建設】公共投資が底堅く推移し、主要建設会社18社の受注額は前年同月比47・5%増となった。新設住宅着工戸数も伸長し、前年度同月比20・2%増加した。【琉球新報電子版】