八重瀬で「鉄の暴風」展 戦没者の死因新資料も


社会
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八重瀬町の沖縄戦の様子を伝える展示を見る人たち=7日、町立具志頭歴史民俗資料館

 【八重瀬】八重瀬町立具志頭歴史民俗資料館は7日から、戦争資料展「鉄の暴風と八重瀬町」(同町教育委員会主催)を開催している。統計資料や証言などを基に、人口の約5割が犠牲となった八重瀬町(旧東風平村・旧具志頭村)の沖縄戦の状況を伝えている。

 1945年5月下旬の日本軍の南部撤退により、具志頭丘陵から八重瀬岳、与座岳、糸満市の真栄里丘陵まで「最後の死守線」が引かれ、激戦地となった八重瀬町や南部地域の様子を知ることができる。

 旧東風平村と旧具志頭村の戦没者の死因をまとめた新たなデータや八重瀬町の戦跡も紹介している。戦後の不発弾に関する展示もある。

 嘱託学芸員の玉城幸さん(34)は「鉄の暴風の影響が現在も続いていることを紹介した。戦争と平和について考える機会にしてほしい」と話した。

 資料展は26日まで。入館料は200円(高校生以下100円)。午前9時~午後5時。月曜休館。問い合わせは同館(電話)098(835)7500。