【南城】旧暦5月4日のユッカヌヒーに当たる8日、南城市玉城の奥武島で奥武島海神祭が開かれた。7番勝負の本バーリーでは、こぎ手が橋から飛び降りる「流れ船」や、こぎ手が一度海に落ちて船を転覆させる「クンケーラーシー」など多彩なレースが行われ、観客は手に汗を握り声援を送った。
同日朝、島の神人らが拝所ミシラギで無事を祈った。本バーリーの「クンケーラーシー」では決着が付かず、延長戦の末、なおも引き分けに。勝ったチームがハーリー船を持ち上げるガーエーも盛り上がった。4勝2敗1引き分けで東(あがり)に軍配が上がった。
東ハーリー頭の嶺井勝也さん(48)は「数年ぶりに西に勝てた。転覆などの練習をしたかいがあった。これで海人(うみんちゅ)の方々にも面目が立つ」とうれしそうに話した。
本バーリー後は職域ハーリーが行われ、50団体が出場した。