ジンバブエのリズムに笑顔 喜屋武小、歌やダンスで平和交流


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 【糸満】糸満市の喜屋武小学校(久貝悦子校長)で10日、ジンバブエ共和国のダンスグループ「ジャナグル」によるコンサートが催された。メンバー6人がジンバブエの躍動感のある民俗音楽とダンスを披露した。同小の児童らも踊りに加わり、アフリカ文化を通して笑顔の輪が広がった。

ジャナグルのメンバーに合わせて笑顔で踊る児童たち =10日、糸満市の喜屋武小学校

 ジャナグルは、ジンバブエ共和国にあるジャナグルアートセンターで学ぶ生徒たちでつくるグループ。北海道出身で1986年にジンバブエに移住した高橋朋子さん(63)が地元の音楽家と設立した。2010年から日本公演を開催しており、糸満市では昨年に続き2回目の公演となる。

 コンサートでは、初めめに高橋さんがジンバブエの歴史などを伝える平和講話を実施した。「戦争になれば、みんなで歌い踊る幸せな気持ちは1分たりとも持つことができない。大切にしよう」と児童たちに呼び掛けた。

 その後、ティチャファラ・マコンボレさん(13)が「私たちは糸満に来るのを楽しみにしていた。熱いダンスと音楽を楽しんで」と日本語であいさつし、祝いの曲「ヴェンデ」や、狩りの時に神様に祈る「チニャンベラ」など4曲を披露した。

 目の前で繰り広げられる迫力あるダンスと珍しい楽器で奏でられる音楽に、児童らは目を丸くした。玉那覇翼君(10)は「みんなでダンスできて楽しかった。いろんな国のことをもっと知りたくなった」と話した。

 ジャナグルのメンバーは糸満ハーレーやガマ学習にも参加。9日は真壁小と光洋小でもコンサートを開いた。