写真甲子園 本戦へ 知念高、初出場 上位へ意欲


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 【与那原】北海道を舞台に全国の高校生が写真の表現力を競う「第23回全国高等学校写真選手権大会(写真甲子園2016)」の九州沖縄ブロックの公開審査がこのほど開かれ、県立知念高校の写真部3人が九州・沖縄代表に選ばれ、7月の本戦出場を決めた。3人は初出場となる本戦に向けて「上位入賞を目指す」と意気込んでいる。

 本戦に出場するのは、いずれも3年生でキャプテンの比嘉尚哉さん(17)、小橋川泰幹さん(17)、津波古彩夏さん(18)。九州・沖縄ブロックには同校含め43校が出場した。

 同ブロック公開審査での3人の作品テーマは「あなたを想い出すとき」。亡き祖先を思う心を8枚組みの写真で表現した。戦没者の遺骨を60年間、掘り続けてきた国吉勇さんと会い、実際に遺骨に触れて感じた命の尊さや、両手を合わせて伝える祖先への感謝の気持ちを写真で表現した。

 本戦に向けて3人は「全国出場を機会に日ごろ磨いてきた技術、表現力を発揮して上位入賞を目指したい」と意欲を燃やしている。写真部顧問の照屋友理教諭は「写真同好会から部への昇格祝いと、お世話になった国吉さんたちへの感謝の気持ちを忘れず、頑張ってほしい」と期待を寄せる。

 写真甲子園には全国から過去最多の527校の応募があり、19日までに選ばれる各ブロックの代表校18校が本戦に臨む。本戦は7月26日から29日まで、北海道上川郡東川町の農村環境改善センターで開催される。(知花幸栄通信員)