沖縄戦体験聞き、平和思う 糸満市平和祈念祭 


この記事を書いた人 松永 勝利
沖縄戦を題材にした絵本の朗読に耳を傾ける来場者たち=18日午前、糸満市摩文仁の県平和祈念資料館

 【糸満】沖縄戦で亡くなった戦没者を追悼し、恒久平和を願う「第21回糸満市平和祈念祭」(糸満市主催)が18日午前、糸満市摩文仁の県平和祈念資料館と平和の礎で開かれた。
 同資料館では朗読会が催された。糸満市内の小中高校生の代表が沖縄戦や平和に関する絵本の読み聞かせをしたほか、琉球放送(RBC)アナウンサーの土方浄さんや田久保諭さんらが沖縄戦体験記録を朗読した。
 絵本の読み聞かせに参加した沖縄水産高校放送部の新垣海里さん(17)は「平和についてどのように伝えればよいのか悩んだが、登場人物になりきって読むことができたと思う」と話した。
 平和祈念公園では「平和の礎クリーン」が行われた。炎天下の中、参加者は刻銘板の汚れをふき取り、沖縄戦で亡くなった多くの人たちに思いをはせた。【琉球新報電子版】