大城(豊見城)男子69キロV 九州高校総体


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 全九州高校総合体育大会は18日、九州各地で行われ、重量挙げ男子69キロ級の大城良太(豊見城)がトータル245キロ(スナッチ110キロ、ジャーク135キロ)を挙げて頂点に立ち、瀬底虎大郎(糸満)は212キロ(94キロ、118キロ)で準優勝だった。77キロ級の金城優人(南部工)は245キロ(105キロ、140キロ)で2位だった。62キロ級の羽地夢月(沖縄工)は200キロ(88キロ、112キロ)で3位に入った。柔道団体は沖尚が男女ともに準優勝した。ボクシングウエルター級の平田大我シャックルフォード(沖水)、フライ級の松田博人(嘉手納)がそれぞれ決勝に駒を進めた。アーチェリー女子の団体予選ラウンドで宜野湾が3位通過した。ハンドボール男子の興南、女子の浦添がそれぞれ4強進出を決めた。

ジャーク3回目の試技で135キロを力強く挙げる大城良太(豊見城)=18日、糸満高校体育館

◆重量挙げ/大城、33キロの大差で圧勝
 2位に33キロの大差をつける圧勝だった。全国の舞台で味わった悔しさを原動力に、大城良太(豊見城)が盤石のパフォーマンスで九州を制した。
 「3月の全国選抜では1位と3キロ差の250キロで4位。悔しかった」。その後の県総体では「絶不調」に陥り、トータル235キロと記録は落とした。今大会での巻き返しを誓って、重い重量を積極的に持つ練習を増やし修正に取り組んできた。それが奏功した。
 得意というスナッチ1回目。「重さの設定は結構攻めていった」と失敗の可能性もある110キロに挑み、成功させた積極策がいい流れを生んで、ジャーク135キロ成功にもつながった。トータルで245キロと県総体から10キロ上積みした。
 「短期間で調子を取り戻せたのが良かった」と結果を出せたことに安堵(あんど)した大城。ここから照準は全国に移る。「優勝を狙うにはスナッチ115、ジャーク140は挙げないといけないが、決して遠くはないと思う。体重を増やしてパワーを付ければいける」と自信はある。
 「3キロ差の悔しさを思い出しながら、インターハイに向けて練習していきたい」。全国での借りは全国で返す決意だ。
(普久原裕南)