きょう陸自受け入れ 宮古島市長、水源地周辺は反対


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 下地敏彦市長

 【宮古島】宮古島市への陸上自衛隊配備計画を巡り、下地敏彦市長は20日の市議会6月定例会で、配備の受け入れを正式表明する。19日、本紙などの取材に「明日表明する」と話した。配備に賛成した上で、2候補地のうち飲料水の地下水源が近接する「旧大福牧場」周辺の配備には、市民から悪影響を懸念する声が相次いでいるとして反対する見通し。

 また下地市長は議会での説明の前に、事前に沖縄防衛局に対し市議会一般質問への答弁で態度を表明すると電話で通知したことを明かした。

 旧大福牧場周辺の陸自配備計画を巡っては、下地市長を支える保守系市議8人と公明会派2人が14日、旧大福牧場周辺の配備計画を撤回するよう長濱政治副市長に要請していた。市議らは、配備に賛成する市民からも地下水源への悪影響を懸念する声が相次いでいると訴えていた。

 一方、もう一つの候補地で、隣接する野原部落会が配備に反対している「千代田カントリークラブ」については下地市長は態度を明らかにしていない。