宮古島市長、陸自配備「了解する」 水源地近くは反対


この記事を書いた人 志良堂 仁
宮古島市議会6月定例会で答弁する下地敏彦市長=20日、同市議会

 【宮古島】宮古島市への陸上自衛隊配備計画を巡り、下地敏彦市長は20日、市議会6月定例会で「自衛隊配備については了解する」と述べ、初めて受け入れを正式に表明した。一方、2候補地の一つで市内最大の飲料水の地下水源地に近接する「旧大福牧場」周辺の配備については、「水道水源への影響はないとは言い切れない」として反対する意向を示した。真栄城徳彦市議(勇士会)への質問に答弁した。

 下地市長は、尖閣諸島周辺で中国公船が頻繁に出没していることや北朝鮮のミサイル発射問題などを引き合いに出し、配備を容認した。また旧大福牧場周辺の配備計画については、周辺に活断層があると指摘。さらに市民や与党市議から地下水の汚染に対し懸念が相次いでいるとして反対するとした。
 一方、もう一つの候補地「千代田カントリークラブ」については「まだ具体的に図面が出ていない。具体的に出てこれば、関係法令にのっとって判断する」と述べるにとどめた。