参院選が公示 基地、経済争点に 県内3人届け出 


この記事を書いた人 金城 美智子

 第24回参院選は22日公示された。午前10時現在、沖縄選挙区(改選数1)には、幸福実現党新人の金城竜郎氏(52)、自民現職で沖縄担当相の島尻安伊子氏(51)=公明推薦=、無所属新人で元宜野湾市長の伊波洋一氏(64)の3氏が立候補を届け出た。島尻氏と伊波氏による事実上の一騎打ちの構図となる公算で、7月10日の投開票に向けて18日間の選挙戦の火ぶたが切られた。

 安倍政権の経済政策「アベノミクス」の評価や憲法改正の是非などを巡り政権運営に評価が示される一方、沖縄選挙区では米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画を最大争点に、米軍関係者による事件事故に対する抜本的な解決策、経済振興や子どもの貧困対策などで論戦が繰り広げられる。
 3氏は届け出を済ませた後、出発式や出陣式で気勢を上げた。那覇市の久茂地交差点での出陣式で、島尻氏は「アクセルを踏み、沖縄経済を強めていく。明るい沖縄づくりを任せてほしい」と訴えた。伊波氏は那覇市おもろまちでの出発式で「基地のない平和な沖縄への歩みを、この選挙からスタートさせる」と主張した。金城氏は県庁前で第一声を述べた。
 選挙権年齢を18歳に引き下げる改正公選法が施行される初の国政選挙となる。県選管によると県内では推計で約3万3千人の若者が新たに有権者に加わる。21日現在の在外選挙人を除いた選挙人名簿登録者数は115万1996人(男性56万1396人、女性59万600人)となっている。【琉球新報電子版】