泡盛、県内向け出荷10年ぶり増 15年度、観光客増加などで


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 沖縄国税事務所は24日、2015年度に県内の酒造会社が出荷した酒類の課税状況を発表した。県内向け泡盛の課税出荷量は前年度比0・3%増の1万5823キロリットルで10年ぶりの増加となった。酒税額は同0・1%増の28億2500万円で4年ぶりに増加した。

 国税事務所担当者は県内の出荷増について「好調な県経済や観光客の増加などが増加要因の一つとして考えられる」と分析する。

 県外向け泡盛の課税出荷量は前年度比3・7%減の4248キロリットル、酒税額は同3・4%減の11億9100万円でいずれも3年連続の減少となった。

 泡盛も含めた全酒類の酒税額は同0・2%増の105億5500万円、課税出荷量は同0・3%減の7万1058キロリットルで、酒税額は増加に転じたが、出荷量は2年連続で減少した。

 酒類別でビールは酒税額が同2・8%増の43億9400万円、課税出荷量が同2・8%増の2万4219キロリットルと4年連続で増加した。

 泡盛全体の酒税額は同1・0%減の40億1600万円、課税出荷量が同0・6%減の2万71キロリットルでいずれも11年連続で減少した。